基礎知識

奨学金制度

4月といえば、桜、入学、入社を連想しますが、最近は、大学の授業料の支払いを一番に思い浮かべます。
今回は、奨学金制度について考えました。



【奨学金の種類】
・貸与型・・・大学卒業後に返済する必要がある。
・給付型・・・返済する必要がない。

日本学生支援機構の調査によると、奨学金(貸与型、給付型)を受給している学生の割合は、大学49.6%、短期大学56.9%。
そのうち、貸与型52.1%、給付型22.4%。

私立大学の4年間の平均授業料は、理系542万円、文系398万円。
奨学金貸与総額の平均は324万3,000円。
毎月の平均返済額は1万6,880円。(日本学生支援機構)

大学卒の初任給平均額は22万5,400円(令和3年賃金構造基本統計調査結果)
手取りは17~18万円くらい、その中で月々16,000円以上の返済をすることになります。


通常お金を借りる場合は、一部を除き、収入証明書等が必要になります。
奨学金は、将来いくらの収入が見込めるか、まだ分からない学生にお金を貸す制度です。

日本国憲法第26条1項
「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」

また、この理念のもとに成立する制度でもあります。

それぞれご事情があるかと思いますが、慎重に検討したいですね。

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